父の日に、一句

89歳の父の珈琲好きは、今も変わらない☕

今の様(レビー小体型認知症)になる前は、出掛けた帰りに最寄り駅の珈琲ショップに立ち寄り、サイフォンで淹れた珈琲を楽しんで帰宅していた🏠️

父の日に、何が良いか尋ねると、お気に入りだった「あの店」に行きたいと言う。

父の日は、日曜日。

その店は、特に土日となると、店の前に順番待ちの人々が並ぶ程の人気だ。

今の父は、いくらその店の珈琲をしばらくぶりに飲みたいからといっても、長くは待てないだろう…そう思い、数日前に店に席の予約は出来ないか、父の事情を付け加えて尋ねたが、不可能だった😢

父の日、私の主人は仕事が休みだというので、義理の息子出番です❗先に自宅を出て並ぶ役を買って出てくれた🚶‍♂️

思いの外、待たずに席に通され、父と私は車にストレッチャーを積んで向かった🚙

店に入り席に着けば、注文するの決まっていて、いつものサイフォン珈琲だ☕

父の、今は亡き大学時代の友人が、半世紀前に渋谷で喫茶店を開いていて、その店も、サイフォン珈琲だったのを思い出した。

アルコールランプだったのか、温めると珈琲の粉がグツグツと盛り上がり、そこから珈琲が出来上がるのが不思議だった🤔

サイフォン珈琲と、私達二人を目の前にして、父は少し饒舌になり、特に俳句の話で盛り上がった👴✨

父は元気な頃、3つの俳句の会に属していて、俳句をよく書いていた。色々な俳句をよく覚えていて、解説してくれた。

私も子供達が大きく成長し、時間が生まれ気持ちにゆとりが出来たのか、歳なのか、俳句の素晴らしさを感じる一時となった✨

そして、父の指導を受けながら店で詠んだ一句

『サイフォンの 香り懐かし 父の日に』

初心者の私にしては、なかなかの句だと気に入っている🔰

きっと、いつか父があの世にいってしまった後も、父の日が来る度、サイフォン珈琲を飲みに行きたくなる私がいるのだろう☕


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