祈り


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「ママは3・11に八戸出張なんだね。気を付けてね。」「そうね、、、きっと縁が有るんだね。」昨夜家族とこう会話し、少し早く眠りに就いた。

真夜中、雨音で目が覚めた。始発に乗るにしてもまだ1時間は眠っていられる時刻だった。

春を待つ大地にとって恵みの雨かも知れないが、かなり本降りの雨で、昨日植えたばかりのキンセンカの苗が気になった。

「きっと何かのご縁や所縁が有るのだろう」うとうとしながら想った。

結婚した夫は青森出身で、毎年きまってお盆の頃には家族揃って帰省する。

また、八戸には母の代から35年間毎月通っている。が、それが欠けた月が1度だけある。8年前の4月、東日本大震災の翌月。

あの日の2日前 3月9日(水)昼頃、八戸市内のホテルでミーティング中だった。震度4の揺れに少し慌てた。ロビーのテレビでは津波の心配は無いが、上りの新幹線が遅延している事を告げていた。東京にはいつも通り帰れると安堵したのを覚えている。余震だったのだ。

そしてあの東北大震災。甚大な震災にもかかわらず、新幹線はこんなにも早く再開したのだ。

あれから8年たった今日、3月11日、東北新幹線に乗って八戸に向かう。一粒の私だが、今日は東北に包まれながら祈りを込めよう。